No.068 E39 350i A/Tオイル漏れ修理

リフトアップし点検開始です。漏れ箇所は直ぐにA/Tと解りました。ここから更に漏れ箇所を絞り込むため一度洗浄し、飛び散ったオイル、砂、ホコリ等を落とします。後は再び漏れてくるのを待ちます。

今回は一番下側のパッキンから漏れが確認出来ました。E39の一部年式ではA/Tパンが２分割されているものがあります。今回はその該当車種でしたので２つともパッキンを交換し作業完了です。

早速点検を進めていきます。アンダーカバーにも滴り、漏れ自体はかなりひどい状態でした。何箇所か漏れ箇所を発見しましたが、中でもバノスソレノイドからの漏れが酷かったです。

BMWの可変バルブタイミングシステムの名称がバノスですが、そのバノスシステムを実際に動かしているのがこのソレノイドです。取り外すと太いOリングと細いOリングがありますのでどちらも交換すればここからのオイル漏れ完治です。

点検を進めていくとBMW定番のエンジンオイルパンやフィルターブラケット等から漏れがありました。基本的には通常のE46と変わりませんのでサブフレームを切り離しエンジンを浮かせての作業になりますがエンジンがM専用直6ですのでそれに合わせた知識とノウハウが必要になります。

リフトアップし点検を開始します。エンジンオイル漏れでしたが漏れも酷く高範囲が汚れてしまっており原因個所特定が困難でしたので清掃を行いながら実際に漏れている場所を発見していきます。今回は定番のフロントケースからが酷くその他にも各所から漏れを確認する事が出来ました。しっかり治したいとのお客様のご要望に合わせ今回はエンジン廻りの各パッキン類を交換、確実なメンテナンスが出来ました。

オイル漏れの点検を行った結果、パワーステアリングシステム内のラックと呼ばれる部品からオイルが漏れていました。ラックは実際にタイヤを切る動きを司る部分です。実際の修理ですが、残念ながら部品供給がAssyのみでしたので今回はAssy交換を提案させて頂きました。また同時にリサイクルパーツでもご提案させて頂きましたが、まだ長く乗るからとのお客様の希望で今回は新品にて修理させて頂きました。

新型のX5の御入庫です。走行距離もまだ2万キロですが、リフトアップしてみると見事にA/Tオイルパンから漏れていました。この樹脂タイプのA/Tパンは非常に漏れやすい傾向にあります。また交換時にはパッキンのみではオイルパンの熱変形により漏れが止まらない場合もあり、加えてフィルターも組み込まれているのでパンAssy交換をお勧めしています。

リフトアップして点検を進めていきます。お客様は僅かに漏れている程度と仰っていましたが、実際にアンダーカバーを外してみるとかなりの量が漏れていました。現代の車はアンダーカバーが大きく付いているので下に垂れる程漏れている場合は重症なケースが多いです。今回は定番のフィルターブラケットパッキンからの漏れでしたのでパッキンを交換して作業完了です。