No.073 E60 525i キセノン取り付け

殆どのE60が純正キセノン+プロジェクターですが生産初期のモデルだと通常のハロゲン球のヘッドライトの場合があります。
これではせっかくのカッコいいヘッドライトが半減ですので早速取り付け開始です。取り付けにはバンパーを少しずらしてヘッドライトを外し作業していきます。またE60の場合はキャンセラーが無いとECUにエラーが入力され点灯しません。この辺りは車種ごとのノウハウがものを言います。作業後は光軸調整を行い作業完了です。

まずはロードテストにて異音を確認します。ブレーキ鳴きを疑いつつ試運転をしていると確かに音がします。それもかなり大きな音、音自体はブレーキ鳴きに似ていましたがこれは何か原因がありそうです。点検を進めていくとみつけました。パッドに取り付けられているパッドセンサーから音がでていました。取り付けられていた社外製のセンサーの材質か作りが悪かった様です。今回は実際にパッド、ローターも摩耗していたのでセンサーとセットで交換して作業完了です。

まずは実際の冷却水量を確認です。たしかにリザーブタンク内に冷却水が全くない状態でした。次に冷却水回路内に圧力を掛けて漏れ箇所を点検していきます。今回はアッパーホース、ロアホース、水温センサー、サーモスタット等からジワジワと漏れ出てきました。新車時から交換歴がないのでどもパーツも同時に劣化し、同時に限界を迎えたという様な状態でした。今回はそれらパーツを交換し、冷却し廻りをリフレッシュしました。

最近の車両には水温計が搭載されていない車両も多く、緊急時のみ警告灯が点灯するという車両が多くあります。
E60の場合も水温計が搭載されていませんのでDISを繋げテスター上で水温を確認しながら点検していきます。今回は電子制御サーモスタットの不良の為水温が安定していませんでした。

リフトアップし点検開始です。漏れ箇所は直ぐにA/Tと解りました。ここから更に漏れ箇所を絞り込むため一度洗浄し、飛び散ったオイル、砂、ホコリ等を落とします。後は再び漏れてくるのを待ちます。

今回は一番下側のパッキンから漏れが確認出来ました。E39の一部年式ではA/Tパンが２分割されているものがあります。今回はその該当車種でしたので２つともパッキンを交換し作業完了です。

早速、試運転をしてみるとコツコツとフロントから音がありました。リフトで上げてみると、スタビリンクのブーツが破けてグリスが無くなっていました。また、スタビブッシュも中に亀裂が入っていて、ラジアスアームはブッシュが切れていました。スタビライザーを外して走行すると音は殆ど無くなりました。ラジアスアームのブッシュが切れていたのでブレーキング時に違和感がありましたので、スタビリンク、スタビブッシュ、ラジアスアームを交換しました。音も消え、ブレーキング時の違和感も消えました。BMWは乗っていて楽しい車種が多いので、しっかりメンテナンスをして長く乗れるようにしましょう。

サンルーフ付きのE60です。フロアカーペットが濡れてくると入庫しました。まずはシャワーテストの開始です。室内に乗り込み確認するも漏れてきません！しかし確実にフロアには水が流れてきます。ルーフライニングを外して室内のトリム類も全て外していきます。すると水抜き用のホースが破損しており、ダッシュパネルの奥の方で室内に侵入していることがわかりました。原因も分かりホースを交換すれば完了ですが、雨もりの修理は濡れた物を乾燥させる方が大変なんですよ！

車検で入庫のE39です。年数的にもそろそろキッチリ修理＆メンテナンスが必要な車です。定番のオイル漏れや足回りのブッシュ関係も交換していなければ交換をお勧めいたします。今回の点検では、保安基準不適合となるラックブーツの破れやブッシュ類は亀裂がたくさんありました。車検後の2年を考えお客様と入念な打ち合わせを行いプランを決定！完成後はすぐに体感出来る程、カチット感が戻り、お客様にも喜んでいただけました。

まずは異音個所の断定とDISにて不調箇所の断定を進めます。エラー履歴は、空燃費の数値がおかしいと入力、これはどこかでエアーを吸っている可能性が有りますので、マニホールド負圧などの点検を行い、二次空気の原因となる箇所を探していきます。異音はマフラーの遮熱板の溶接がはがれて振動していました。交換後は静かになり、エンジンの方もインテークパイプを交換して作業完了となりました。